社会福祉法人 萩市社会福祉事業団 -住み慣れた地域で、いつまでも安心して暮らせるような地域社会づくりを目指して-

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田万川うたたね 18年目に入ります

 

当事業団の多くの施設は萩市からの委託を受けて運営を行っています。その中で田万川にある「うたたね」は事業団独自で開所し運営を続けています。

平成の大合併と言われた平成17年に田万川も萩市となりましたが、同じ年の6月1日に上田万八幡地区に「うたたね」は開所しました。

もうすぐ18年目に入ります。

 

開所から数年は宿泊も受け入れていました。(職員体制不備のため現在休止中)

昨今と違い、要介護4、5の方が地域に多くおられましたので、急遽の受け入れも可能とした宿泊事業は、負担の多い家族から喜ばれたものです。

 

病気を患うなどして元気のなくなった利用者が、この身体でもう一度「生きてみようか」と思うきっかけは何があるのだろう、と職員で考え続けた日々でした。

元漁師の認知症状の進んだ元気のない男性に、担当の若い男性が「釣りに連れていきたい」と言い出し、道具を用意し、場所を下見して、当日小さい魚ですけど釣れた時のはにかんだような笑顔の写真。

日本舞踊をやっていた人に、かなわない身体をどうフォローすればいいのかと考え、車イスながら着物を着付け、扇子を持って舞いながら急に立ち上がって涙を流しながら踊るなんて、思い出しただけでも泣けてくるような素敵なエピソードが繰り返されていました。

その一つ一つは、職員のその人を想う想像力のたまものでした。

通所介護事業は、30年以上の長い歴史と変遷の中で、少々窮屈になってきたことは否めません。しかし、これも介護保険制度を持続可能なものとするために致しかたないことです。

 

現時点での解釈の中で、利用者に元気を取り戻し、もう一度「生きていこうか」と思ってもらえる場所になるよう、デイサービスができることはまだあると思います。

定員10名のうたたねは、今も変わらず時間がゆったりと流れています。

 

※「田万川小規模デイホームうたたね」の名称から、平成27年10月に、法改正に合わせ「萩市須佐デイサービスセンターやまびこ 田万川うたたね出張所」に変更し今に至ります。

萩市須佐デイサービスセンターやまびこ 管理者

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